繊維系ものづくり設備を拡充  ―ヒートセッターを新規導入―

 工業試験場では、繊維関係のものづくり設備として、図1のように、糸製造から染色に至る一連の機器を取り揃えています。しかし、これまでは、最終仕上げ工程である「連続ヒートセット」、すなわち染色した織物を100℃以上の高温で熱処理するための設備がなく、ご利用される方にご不便をお掛けしていました。このため当場では、より充実したものづくり支援体制を整備するために「ヒートセッター」(図2)を年度内に導入します。同機は、幅2mまでの布地を連続的に乾熱・湿熱処理することが可能で、プリント布の発色やコーティングにも応用できる多用途かつ小ロット対応の設備です。新製品開発を目指す県内企業の皆様の積極的なご利用をお待ちしています。

 


図1 ものづくり工程の流れ

図2 ヒートセッターの概略図

 

担当:繊維生活部 守田啓輔(もりた けいすけ)

専門:繊維高分子材料、繊維物性、繊維加工、快適性評価

一言:各種繊維試験に関するご相談・ご依頼をお待ちしております。