カラーUDガイドラインを作成  ―誰もが見やすいモノづくりのために―

 男性の20人に1人が色弱者といわれる現在、どのような色覚の人にも分かりやすく配慮する「カラーユニバーサルデザイン(カラーUD)」の必要性が増しています。

 この社会的ニーズから、これまでに色弱者の色の見分けにくさを擬似体験できる色覚シミュレーション技術を開発してきました。これによって色弱者がどんなデザインを分かりにくいと感じているのかが、色弱でない人にも分かりやすくなりました。

 しかし、まだ新しい取り組みであるため、実際にデザイナーが色弱者へ配慮したデザインを行う際に、どのような手順で進めればよいのか分からないということがこれまでに多くありました。

 そこで、金沢美術工芸大学、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(東京)と共同で、「カラーユニバーサルデザイン・ガイドライン」を作成しました。このガイドラインでは、色弱者へ配慮した色の選択手順などを例示している点が特徴です。

 今後は、このガイドラインを県内デザイナーや企業へ普及し、県内企業の製品や広告物のデザインが誰にとっても見やすいものになるように支援していく予定です。


作成したカラーユニバーサルデザイン・ガイドライン

 

担当:電子情報部 前川満良(まえかわ みつよし)

専門:システム制御、ヒューマンサポート工学

一言:誰もが使いやすいモノが普及するように、様々な技術開発を進めています。使いやすさに関するご相談をお待ちしています。