CAEを用いた製品開発支援
−製品の挙動をモデリング(理解)する−

 製品開発にコンピュータ・シミュレーションを利用し、コスト削減や信頼性向上に取り組む企業が増えています。工業試験場では、これを可能にするCAE設備を用いて、県内企業の製品開発を支援しています。
 CAEとは、主に有限要素法による数値解析のことを指す言葉であり、外力を受けたときの製品の変形や応力分布等をシミュレーションで表現することができます。このCAEを利用することで、製品設計の効率化を図り、試作回数を削減することができます。また、トラブルが起こった場合の現象を解析し、原因究明に役立てることもできます。
 工業試験場ではCAEをより多くの企業に利用していただくために、使い方はもちろん、理論や評価手法も含めた講習を行っています。また、数値解析だけではなく、ひずみ測定や疲労試験などの実物強度試験も併用し、総合的な評価によって製品開発を支援しています。現在、工業試験場のCAE設備は、小型電子部品から大型の建設機械、工作機械など様々な分野の企業が利用し、製品開発に成果を上げています。ご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。

機械部品の弾性解析
による応力分布
  電子部品の弾塑性解析
による応力分布
有限要素法による数値解析例


担当 機械金属部 高野昌宏 (たかのまさひろ)
専門 材料強度、振動制御
一言 CAEは技術者にとって、有効なツールです。一度、使ってみませんか。



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