平成22年度研究外部評価(事後評価)
整理番号 | テ ー マ 名 | 評価点 | 総合評価 |
10−C3 | 紫外線利用による合成高分子の高機能化技術の開発 | 9.8 | B |
研究期間 | 平成20年度〜平成21年度(2ヵ年) | ||
研究概要 | シクロデキストリンの持つ吸着性能を活かした製品開発のため、合成繊維(ポリエステル、ナイロン等)やプラスチック製品の表面へシクロデキストリンを紫外線で固定化することを目標とする。 | ||
外部評価委員のコメント |
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・特に産業界の方面より社会貢献・実用可能性の拡大を重点に評価した。一生懸命で真摯な努力が見える。 ・実用用途にさらなる研究を期待する。 |
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・シクロデキストリンの固着技術をUVを用いて確立できたのは成果と考える。知財も含めて特許化していないところが残念です。用途を絞って、機能開発を続けて下さい。 | |||
・着目点に優れており、50℃という低温での反応が可能になり、達成度は評価される。 ・今後の用途開発に期待します。 |
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・医療・医薬・介護分野への活用が期待できると思われます。食品等の分野にも期待出来ないかとも思います。 | |||
・今後、実用化に向けて、さらなるフォローをお願いしたい。 | |||
・今後の課題として用途展開に努力し、研究の成果を生かしていっていただきたい。 | |||
・シクロデキストリンの光重合による固定化は、従来にない技術という意味で大変に興味深い。 ・この固定化技術をセルロースなどシクロデキストリン以外の化合物を使って固定化できないだろうか?ポリエステル−セルロースという性質の異なった物質を結合できるのであれば、新しい商品開発につながると思う。 |
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・紫外線照射で重合可能なシクロデキストリンプレポリマーの合成に成功している。ただし、リパーゼをジメチルホルムアミド(DMF)中で作用させている点に少し、問題がある。 ・リパーゼは失活しないか?DMFは有害であり、他の溶媒に置き換えられないか? ・今回はヨウ素の放出のみが紹介されたが、もっと重要な物質の吸放出を期待したい。 |