技術ふれあい’98 | |
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■技術開発の背景
病気や怪我などで身体が不自由となり、しかも一時的にせよ会話ができなくなったとき、痰をとりのぞいて欲しい、背中が痛いので体の向きを変えて欲しいなどといった要求が思ったように相手に伝達できず、思いが実現できないことは大変つらく苦しいものです。
本技術は、このような人達の苦しみを解消するためのもので、コミニュケーションを高めるための簡易会話装置に関するものです。
■技術開発の内容
開発装置の外観を写真に示します。 同装置には、介護に欠かせない基本用語が予め189語登録されており、この中から必要用語を選択すると音声が出力されるようになっています。また、基本用語のほか利用者の利便性を考慮し、自由用語を27語追加登録できるようにもなっています。
用語の選択は、身体状況に応じてタッチパネル、指押しボタン、呼気、足踏みスイッチなどが用意されているほか、市販のあらゆるスイッチの取り付けも可能となっています。
■製品の特徴
石川県工業試験場との共同研究で開発したほか、石川県リハビリテーションセンターなどの医療機関の協力を得て開発機器を持ち込み、利用者の意見を十分に反映した「人に優しい」機器となっています。
■今後の展開
開発装置の機能強化として、病室などの環境管理に役立つセンサーや、身動きも意思伝達もできない病人の要求を、生体信号を識別して知らせる知的センサーの開発を順次行っていきます。また、姉妹機器として、必要用語8種に絞り込んだ簡易型の会話装置を開発する計画です。
代表者名 | 代表取締役 松井 和幸 |
住所 | 〒920-0223 金沢市戸水町ロ1石川トライアルセンター内 TEL 076-266-1003 FAX 076-267-8075 |
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