平成22年度研究外部評価(事後評価)
整理番号 | テ ー マ 名 | 評価点 | 総合評価 |
10−C1 | X線による金属材料硬さの非接触小型評価装置の開発 | 10.7 | B |
研究期間 | 平成20年度〜平成21年度(2ヵ年) | ||
研究概要 | 非破壊で硬さを測定する場合の材料の適用範囲および試験方法手順を明らかにする。実際の硬さを非破壊で定量的に評価する手法を確立する。また、汎用X線装置から派生した低コストX線装置および要素技術の開発により、現場で使用可能な評価装置の開発を目指す。 | ||
外部評価委員のコメント |
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・定量的評価と定性的評価のどちらかに重点を置いた研究かが明確ではないように思うが。 ・従来機との比較をし、特徴をもっとアピールしてください。 ・県内の関係する企業にもっとアピールして完成度を高めて下さい。 |
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・本装置の適用範囲が不明確であり、整理して研究開発を進めて下さい。例えば、対象材質、用途(インライン検査?)、硬度分布(マッピング)の可能性などは? | |||
・評価手法を確立するにしては、基礎となるデータ数が少ない様な気がします。 ・従来機との比較に際しては、計測精度やデータの信頼性などの比較データを提示していただきたい。 |
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・計測器としての評価にもう少し厳密な定量化が必要です。 ・種々の材料に対する発展性が期待され、非破壊式の簡易検査としての特徴を活用することが望ましい。 |
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・生産ラインでの適用に期待があったが、処理スピードが我々の意図に比して遅く、適用は難しい。しかし、ある程度時間をかけて調査・判定するような用途はあろうかと思いますので、用途開発を引き続き検討して頂きたい。 | |||
・ワークサイズ50mm立方の装置ということだが、ワークサイズが100や200 mm立方となれば装置が大きくなるのか。 ・X線を使用しているが、人体への影響や設置場所は通常の現場でも使用できるのか。 |
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・安定性、信頼性等、各種測定方法のメリット、デメリットを明確にすることや効果的な測定事例の紹介を考えておいた方がよい。 | |||
・「硬さに対する半価幅変化が小さく硬さ評価に適さない」ことが分かったとあるが、事前の研究でそのことを確認できていたのでしょうか。ある程度予想できていたのなら、その応用事例としての研究計画はありましたか? ・半価幅の利用は多岐にわたるので、今後の普及に期待します。 |
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・学術的に価値ある技術提案であり、応用事例の収集に努力してほしい。 | |||
・基本的には内部歪みの測定装置であり、これを硬度とどう結びつけるかという点が1つのカギである。硬度には内部歪み以外の多くの要因が絡んでおり、それにより結果にバラツキが生じる。そのあたりを考慮して、この手法が使える範囲を明確にした方がよい。 |